はじめに

弥生会計オンライン版だと、スマホさえあればどこでも入力できるのですが、デスクトップ版では弥生会計がインストールされたパソコンでしか入力できません。
VenryGM 弥生会計の経費入力ツールは、デスクトップ版の弱点ともいえる場所を限定した入力をどこでも入力できるようにすることを目的としたツールです。

弥生会計 デスクトップ版を利用する場合、経費は後でまとめてパソコンで入力することになります。
入力が後になると次のようなことが発生しやすくなります。

  • 何に使ったか忘れがち
  • 入力漏れが起きやすくなる
  • 上記の理由も相まって、入力に時間がかかりがち

一番効率が良いのはオンライン版と同じように、経費発生後にすぐ入力することです。
すると間違いも少なくなります。

ツールの機能

このツールの仕組みはいたって単純で、ツールで経費を入力し、データをため、CSV を作成してインポートという流れを作ります。

経費の入力

経費入力で行うことは次のことです。

  • Google スプレッドシートに登録した、よく使う科目をツールで選択
    例え旅費交通費でも用途ごとに複数登録しておくと入力を楽にすることができます。

  • 日付、金額、適用などを必要に応じて訂正し、経費を登録

スプレッドシートへのデータの蓄積、弥生会計で CSV をインポート

登録された経費データは CSV に出力できる形式として、スプレッドシートに蓄積されます。
この CSV を弥生会計にインポートすることができます。

ツールを使う準備

ツールを使うには次の準備が必要です。

  • 経費データを蓄積する Google スプレッドシートを用意
  • スプレッドシートによく使う科目データを登録

この項では、準備手順を説明します。

スプレッドシートの準備

  1. 次のリンクからテンプレートを開く
    https://docs.google.com/spreadsheets/d/1AsCQBor6Ul6SPtdvwyi_B-bN3UxNscS6AZJ_5pRb-jQ

  2. テンプレートをマイドライブにコピー
    好きな名前で OK です。



  3. コピーしたスプレッドシートの共有ボタンをクリック

  4. ユーザーやグループを追加とある入力欄に次のメールアドレスを入力し、編集者として送信
    useraccess-262@fxrate-347214.iam.gserviceaccount.com

  5. URL の途中にあるシート ID をメモ
    経費入力ツールからスプレッドシートにアクセスする際に必要です。

    例)https://docs.google.com/spreadsheets/d/1h910nlElFNK10jQ2dl5EmBRPII1U4yaFHyTsakbKiAQ/edit#gid=0
    黄緑色の個所がシート ID です。

弥生会計からよく使う仕訳をエクスポート

スプレッドシートで蓄積する経費データ(CSV)のもとになるデータを、弥生会計からエクスポートします。

  1. 弥生会計を起動
  2. 仕訳日記帳を選択

  3. よく使う仕訳を表示
    経費入力ツールで入力したい科目を含む仕訳を表示しておくのがポイントです。

  4. 弥生インポート形式でエクスポート
     

科目データを登録

弥生会計からエクスポートしたデータをテンプレートとして、スプレッドシートに科目データを登録します。

  1. スプレッドシートの科目シートに、よく使う科目を登録
    ここで入力した情報が経費入力ツールで利用できるようになります。
    例えば、交通費でも用途ごとによく使うパターンを登録しておくと、ツールでの入力が楽になります。

  2. 1で登録した科目に、作成する CSV のもととなるデータを設定
    弥生会計からエクスポートしたテキストファイルをメモ帳で開き、科目に対応した行をコピペします。

ツールの使い方

このツールは、経費入力し、蓄積したデータから CSV を作成し、弥生会計にインポートする流れで利用します。

経費の入力

  1. ツールを開く
    https://venryz.com/service/GM/YKCost
  2. シート ID を入力し、ダウンロードボタンを押す
    シート ID にはスプレッドシートの準備 - 5 でメモしたスプレッドシートの ID を入力します。


    ボタンを押すと、シート ID を指定した状態でツールを開く URL をコピーできます。
    この URL をメモしておくと、次回から経費入力が楽になります。
  3. 科目を選択
    スプレッドシートに登録された科目リストが選択できます。

  4. スプレッドシートに登録されたデフォルト値が反映されるので、日付、金額、摘要などの項目を修正

  5. 経費を登録ボタンを押し、スプレッドシートに経費データを登録

CSV ファイルを作成

  1. 弥生会計のインストールされたパソコンでスプレッドシートを開く
    経費入力ツールからも開くことができます。

  2. 経費シートの適用 CSV 列のデータをコピー
    コピーする範囲は弥生会計にインポートしたいデータで OK です。

  3. メモ帳(またはテキストエディタ)を開き、コピーした CSV を張り付ける

  4. ファイルを保存
    保存するときは ANSI(他のテキストエディタでは Shift-JIS)で保存します。

弥生会計にインポート

  1. 弥生会計を起動
  2. 仕訳日記帳を開く

  3. 作成した CSV ファイルを指定してインポート